アサヒキャンプ、ヤマカンです。アサヒキャンプ名古屋には63年の歴史があります。大きく話すと最初の52年間は朝日新聞厚生文化事業団(名古屋)の主催、その後の11年はNPO法人アサヒキャンプ名古屋の主催です。

この名古屋より2年早く、大阪のアサヒキャンプ活動が始まっています。その影響を大きく受けて名古屋の活動が始まっていますので、今日はアサヒキャンプ発祥から話します。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが今もアサヒキャンプという団体は東京、大阪にもあります。インターネットで検索するとすぐに出てきます。いずれも朝日新聞厚生文化事業団が大学生ボランティア組織を設立して生まれた団体です。

設立した年は、大阪は1958年(昭和28年)、名古屋は1960年(昭和30年)、東京は1966年(昭和41年)です。2000年代前半、事業団がアサヒキャンプ事業を終えた後は、それぞれカウンセラーOBがNPO法人を設立して現在も活動しています。

各地のアサヒキャンプは、歴史、経緯が違いますので、内容やコンセプトも違いますが、大阪は伝統として青少年野外活動が強みで、名古屋は不登校児、障害児健常児合同キャンプを経て、発達障害と言われる子たちの参加が多いキャンプに変化しました。東京は障害児者を対象とした活動を展開しています。

これらのアサヒキャンプの出発点は、1953年(昭和28年)、朝日新聞大阪厚生文化事業団が奈良県生駒山を舞台に、大学生のキャンプカウンセラーによるアサヒキャンプ(以下大阪アサヒ)活動を始めたことです。終戦からわずか8年後のことで、YMCAと共に日本における青少年健全育成事業としての組織キャンプの始まりと言われています。